元「ふきのとう」でフォークシンガーの細坪基佳=写真=が、12月8日に龍郷町でデビュー50周年を記念したコンサートを開催する。奄美大島でステージに立つのは5年ぶり。細坪は「北海道生まれの僕としては、ぜひ奄美の皆さんに北国の風景を歌で味わっていただこうと、今から楽しみにしています。ぜひコンサート会場に足を運んでいただきたい」と意気込みを語っている。
「デビュー曲『白い冬』は、細坪の声に合わせて作った曲だ」と東京国際フォーラム(9月16日公演)でのコンサートで語り「ふきのとう」時代を笑顔で触れた細坪。ステージには、50周年を祝う、三日月がデザインされた満月が輝いていた。
1974(昭和49)年9月、大学のフォークソング研究会で出会った山木康世と結成したフォークデュオ「ふきのとう」でメジャーデビュー。「風来坊」「春雷」「やさしさとして想い出として」など多くの楽曲に恵まれ、島々でもコンサートができる先駆けとなった。92年に解散、本格的にソロ活動へ。アルバムリリースやコンサート、さまざまなアーティストとのユニットやジョイント活動など精力的に音楽シーンを走っている。
ソロになってからはコンサート活動も都市部に限らず、「喜界島、名瀬、古仁屋、徳之島、沖永良部島、沖縄の島々でもステージに立たせてもらいました」と振り返る。前回は奄美観光ホテルで「45周年コンサートを奄美大島開運酒造・渡(慶彦)社長の力添えで実現できた」と語る。
「奄美の人の出会いと、その後の付き合いは必ず深くなります。情が深いと言うか、人に対して持っている想いの深さが違う。日本中どの島々とも違い、沖縄ともまた違う」との印象で、ステージを心待ちにしているようだ。軽妙で同世代以外の心にも響く、ユーモアあふれるトークも楽しみの一つだ。コンサートツアーは、沖縄での2公演後、奄美大島コンサートに続くもの。
12月8日(日)龍郷町りゅうゆう館で「龍郷町町制施行50周年事業」として開催される。開場午後5時、開演午後5時30分、チケットは前売5000円。問い合わせ先は、龍郷町体育文化センターりゅうゆう館0997・62・5566まで。