健康寿命をおう歌。はつらつと「ゆいゆいサロン」全体交流会=15日、天城町
【徳之島】天城町の介護予防教室「ゆいゆいサロン」の2024年度全体交流会「彩(いろどり)サロン」(町包括支援センター主催)が15日午後、同町防災センターであった。介護保険サービスに無縁の同サロン利用10年と15年達成者の表彰や健康講座「笑いヨガ」、活動発表などを通じて健康長寿の笑顔の花を広げた。
同町は町地域包括支援センターを設置した2006年度から「ゆいゆいサロン」の充実を図ってきた。高齢者が元気で自分らしく自立した生活―を続けられるよう町内14集落のうち12集落の自治公民館で週1回(約2時間)のペースで実施。19年目の現利用者数は約241人(平均年齢83・5歳)
全体交流会「彩サロン」は、コロナ禍の中断もあったが今年で9年目となった。
会場には同サロンに19年間通い健康で「白寿」を迎えた保村ナツエさん(98)=浅間=を筆頭に約160人が参加。森田弘光町長はあいさつで「町民一人一人が可能な限り、住み慣れた地域で自分らしい生活を続けられるよう各種事業に一層取り組みたい」と強調。サロン利用継続▽10年19人と▽15年4人を表彰。
社会福祉法人普門会天寿園の島田柳司さんを講師に会場一体となった「笑いヨガ」でリラックスした後、町北部と南部代表2グループが日頃の取り組みを発表。参加者を代表して森田マキコさん(89)=前野=は「参加者が少なく、男性がいない。健康寿命を延ばすには続けることが大事」。高野栄一さん(88)=兼久=は「われわれ世代は、どんな困難にもあきらめず不撓(とう)不屈の精神で乗り越えてきた。次の世代に語り継がねばならない。社会参加・身体活動・介護予防のサロン活動の輪を一層広げよう」ともアピール。はつらつと「ワイド節」「六調」の全体踊りで締めくくった。