新議員10人決まる

 

 

 

 

14人が立候補した瀬戸内町議選の開票作業(17日午後8時頃、瀬戸内町役場)

 

 

女性は現職1、新人1人
投票率、過去最低を更新
瀬戸内町議選

 

 

 任期満了に伴う瀬戸内町議選は17日に投票が行われ、即日開票の結果、今後4年間の町政を託す新議員が決まった。今回は定数10に対し14人が立候補。いずれも無所属の現職6人、新人4人が当選した。また、女性候補も現職1人、新人1人の計2人が当選した。投票率は78・22%で過去最低だった前回(2020年)の79・77%を1・55ポイント下回り、過去最低を更新した。

 

 投票は1日繰り上げの請島、与路島を除く町内21か所で行われ、開票作業は役場4階の委員会室であった。定数を上回ったことや女性が4人立候補し、群島内最多の女性議員の可能性もあったことから町民の関心度は高まったものの、投票率は前回よりもわずかながら下降し、過去最低を更新した。

 選挙戦では各候補とも地域・農林水産業の振興や町政・議会の改革、人口減少対策、フェリーの欠航対策などを訴えた。コロナ禍であった前回とは違い、支援者への握手や街頭演説も活発に行われ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で活動実績や政策などを発信する候補者も複数おり、若年層の票の掘り起こしにも力を入れる選挙戦を展開した。

 トップ当選は810票を獲得した新人の栄克人氏(51)。次いで現職の泰山祐一氏(38)、柳谷昌臣氏(49)もそれぞれ上位当選を決めた。また、現職最多当選の向野忍氏(65)も7回目の当選を果たした。

 女性候補の動向にも注目されたが、現職の永井しずの氏が409票で2期目の当選、新人の伊東さおり氏が263票で初当選を果たした。

 地区別の当選者は古仁屋4人、阿木名2人、手安、秋徳、西阿室、阿室釜がそれぞれ1人。

 最下位当選の得票は263票で、落選した次点との差は4票だった。

 ▽当日有権者数6948人(男3425人、女3523人)、▽投票者数5435人(男2694人、女性2741人)▽投票率78・22%(男78・66%、女77・80%)▽有効投票総数5375票▽無効投票総数60票