喜界町でチャリティーイベント

教室生やOBらが一堂に会し節目を祝った「安田民謡教室55周年記念チャリティーイベント」

 

 

 

教室生ら一堂に、恩師に感謝
「安田民謡教室」55周年祝う

 

 

 喜界町池治で民謡を指導する安田末子さん(84)主宰の教室「安田民謡教室」の開設55周年を記念したチャリティーイベント(同実行委員会主催)が16日、同町体育館であった。教室生やOBのほか、地元文化団体が一堂に会して唄や踊りを披露し恩師に感謝。古里が育む民謡に思い、節目を祝った。

 教室は、島が誇る民謡歌手の故・安田宝英氏が1968年に開設。21年に宝英氏が亡くなった後も共に指導した妻の末子さんが継ぎ、現在も23人が週2回の稽古に励んでいる。

 イベントは、教室生保護者らが企画し、6月に実行委員会を立ち上げて準備した。会場には教室生やOB約100人のほか、観衆ら合わせて計700人が集まった。末子さんはあいさつで「高齢にはなったがこれからも助けを受け、教室を続けていきたい」と感謝した。

 プログラムは教室生によるミニ発表会の後、民謡愛好者による「らんかん橋節」で幕開け。安田博樹さん、指宿桃子さん、界眞子さん、東郷さやかさん、原田幸歩さん、川畑さおりさん、牧岡奈美さんのOB7人が「朝花」で圧巻の掛け合いを披露し、会場を沸かせた。

 中盤は、フラや日本舞踊、エイサーなど、所属する文化協会のメンバーらも節目に花を添えた。最後は宝英氏作詞・作曲の「喜界や よい島」をみんなで合唱。師に感謝を捧げ、脈々と続く教えの継承を誓った。

 売り上げの一部は同町社会福祉協議会へ寄付した。原田ゆかり実行委員長は「末子さんへの感謝を込めて素人なりに運営に取り組んできた。民謡を次世代につなぐ一助になれば」と話した。