三反園衆院議員 与論の水害視察報告

与論町の現場を視察する三反園氏(いずれも提供写真)=ガードレール下の崩落は、与論町古里(ふるさと)地区、岩の崩落は、与論町立長(りっちょう)地区

迅速な対応を強調

 【東京】10日、想定外の豪雨に見舞われ、商品が散乱したスーパーや道路がえぐれるなど大きな被害に遭った与論町。同地を18日、三反園訓衆院議員(鹿児島2区・自民会派=66)が視察した。三反園氏は「今後はできるだけ後押ししたい。製糖工場の年内稼働は可能だろう」と述べ、復旧に向け意欲を示した。

 役場訪問を皮切りに県道623号線、茶花のスーパー、製糖工場などを視察。議員会館で取材に応じた三反園氏は「膝までと思っていたが、朝起きたら1㍍以上の浸水。危険な夜を過ごされたと聞いた。6年前にも同様なことがあったが、それ以上だった。行政の役割は大きい、政府としても後押しできるよう要請したい」と現地の印象を述べた。

 「商店街では商品が流され台無しになり、仕入れの現金が必要だ。災害救助法が適用され低利の融資がされるが、できるだけ速やかに対応してもらえるよう国へ働き掛けるのが、国会議員としての役割だ」。議員としての責任を明かすとともに、具体的な対策も。「(与論)町と協議して、高台にため池を造るとか今、三つぐらいの方策を考えている。また、川幅を広げたりして、同じようなことが起きないようにしたい。それをできるだけ早く実現したい。同時に復旧活動を支援していかなければならない」

 現場主義を貫いた一方で、備えることの重要性も訴える。

 「現場が混乱していると思い、1週間たって向かった。復旧に向けて必要なことがより分かりやすいと判断したからだ。それを準備して、速やかに国へ伝えるのが大事。商店街の方々から『心強い』と言ってもらえた。生産者からも表層の土が流され、本当に困っているとの声も聞いた。その間にも内閣府の担当者とも情報交換し、備えた。地元の声に則した支援を迅速にする。製糖工場は電源が回復したので、年内の復旧は大丈夫だろう。収入保険に入る重要性も住民に訴えていきたい」

 迅速、速やかな対応をあらためて強調した。