「奄美ナンバー」10周年祝う

車ファンや親子連れでにぎわった奄美ナンバー交付開始10周年記念イベント

式典や展示、交付式も
奄美市で記念イベント 19万枚、普及率7割

 奄美群島のオリジナルご当地ナンバー「奄美ナンバー」の交付開始10周年を祝う記念イベントが23日、奄美市名瀬和光町の九州運輸局鹿児島運輸支局奄美自動車検査登録事務所であった。記念式典や展示、乗車体験などがあり、実際にナンバープレートを取り付ける交付式も実施。会場には車ファンや親子連れが次々と訪れ、節目を楽しんだ。

 独自ナンバーの気運は、旧名瀬市時代の1990年代頃に高まり、紆余(うよ)曲折を経ながら14年に国土交通省施行の第2弾で認可された。「車にも島の心を」を合言葉に、同年11月から奄美自動車連合会が交付を始めた。

 ご当地ナンバーは06年以降、全国46地域が導入している。群島内では10年間で計19万2714枚を交付(24年度末予定)。普及率は約7割に上り、地域の定着が進んでいる。

 構内であった記念式典で、同連合会の南有隆会長は「ご当地ナンバーは観光への広告塔にもなる。あと3割、全部奄美ナンバーにするという意気込みで頑張りたい」とあいさつ。奄美群島広域事務組合管理者の安田壮平奄美市長は「まだ伸びしろはある。奄美らしい発展が遂げられるよう力を合わせたい」と期待を込めた。

 会場では、自動車や二輪車など、奄美で交付される7種類のプレートのほか、字光灯や図柄入りなどの各種プレートが豊富に展示された。パトカーや消防車、装甲車が出動する乗車体験も好評で、ナンバーを自分で選べるキーホルダーが当たる抽選会など、多彩な催しに親子らが歓声を上げていた。

 交付式の大役を務めたのは名瀬小1年の米叶人(かいと)君。自身は「110番や119番(の番号)が好き」と笑顔だった。

 イベントは、同連合会、奄美自動車整備振興会、軽自動車検査協会鹿児島事務所奄美分室でつくる実行委員会が主催した。