「待ちわびる 島の特産 今日も時化」

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知名町からの応募 県商工会連合会賞
かご市、特産品でコンクール

 「かごしま特産品市場・かご市」(県商工会連合会運営)は、10周年企画として特産品をテーマとする5・7・5コンクールを行い、審査結果を発表した。知名町からの応募作品が特別に設けられた県商工会連合会賞を受賞。「待ちわびる 島の特産 今日も時化(しけ)」

 発表によると、コンクールには、県内をはじめ全44都道府県から1993作品の応募があった。その中から最優秀賞1点、審査員特別賞3点、かご市賞5点のほか、商工会連賞を合わせて入賞10作品、入選10作品が選ばれた。

 応募者数は717人。平均作品応募数は2・8作品で、応募者の年齢は8~90歳。作品のテーマとなった特産品ベスト10をまとめており、1位が焼酎(246)、2位さつま揚げ(225)が2トップ。3位の全般(194)は「鹿児島はおいしいものが多い」のように特定の特産品によらないものという。奄美の特産品である大島紬をテーマとした作品数は78で、10位だった。

 作品を紹介すると、最優秀賞は「鹿児島の 根っこを味わう さつまいも」(鹿児島市から応募)。県商工会連合会賞の作品について、「沖永良部島に住んでいると、海が荒れると物資が届きません。時には1週間近く船が来ずに、注文した特産品が来ないことも。今か今かと待ちわびる気持ちを書きました」との説明がある。このほか奄美関係では龍郷町から応募があった「焼酎は 無骨な親父(おやじ)の 力水」が審査員特別賞を受賞している。

 作品の審査は5人があたったが、審査委員長を務めたかご市支配人の烏丸亮さんは審査の過程で新設されたという県商工会連合会賞について「かご市でも県内離島の特産品を多く取り扱っているが、しけなど海が荒れた時には、スタッフ一同『今か今か』と作者の方と同じように特産品の到着を待ちわびています。その気持ちをもっての授賞です」と講評している。

 賞品もあり、奄美からの応募で受賞した県商工会連合会賞は県産黒毛和牛サーロインステーキセット、審査員特別賞はかごしま黒豚しゃぶしゃぶセットが贈られる。