奄美・大阪つなぎ企業説明会

座談会では、求職者、企業、行政がテーブルを囲み、和やかな雰囲気で意見を交わした

 

 

 

テーブル囲み本音トークも
島の就業・移住支援

 

 

 奄美大島での就業・移住を支援する合同企業説明会「UIJターン向け就職・起業相談会×あまみJOBカフェマッチング」が11月30日、奄美市名瀬と大阪の会場をオンラインで結んで開催された。企業紹介や個別相談のほか、新たな試みでカフェ形式の座談会も実施。企業の担当者や求職者らは、茶菓子をつつきながらテーブルを囲み、働き方や暮らしの本音を語り合った。

 奄美大島5市町村でつくる同雇用創造協議会主催。厚生労働省委託の地域雇用活性化推進事業の一環で、奄美市名瀬と大阪市北区の2か所に会場を設置して同時開催。奄美市を除く4町村もオンラインで対応した。

 会場には、奄美大島に事業所がある観光、福祉、流通、建設といった13の企業・団体がブースを設け、午前と午後の2回で実施した。

 求職者、企業、行政が膝をつき合わせた座談会では、社風や内情、働き方改革の進捗(ちょく)など、一対一では聞きづらい質問も飛び出した。奄美市会場に参加した30代女性は「気軽に話せる。採用者の本音も聞ける所が良い」と笑顔だった。

 女性や子育て世代への働き方改善のほか、ダブルワークを認めたりと、建設業も最近は変わりつつあるという㈱グリーンテック採用担当の藤山亜子さんは「常に人手はほしい。ただ若人が来ない」と悩みを明かし、「(座談会は)出会ってる感があり、採用へのヒントにもなった。敷居をなくしながら面接に訪れやすい環境づくりに役立てれば」と話した。

 事業は2023~25年の3か年。事務局の奄美市商工政策課担当者は「これからも奄美、都市圏を結ぶイベントを開き、島への就業や移住につなげたい」と話した。