阪神・近本選手、地元の子どもたち食事に招待

子どもたちと食事を楽しむ近本光司選手(中央)(12日、知名町)
近本光司選手(後列左)とLINKUPの石井僚介代表理事(同右)、食事会に参加した子どもたち(12日、知名町)

自主トレで5年連続 沖永良部へ来島
将来の夢など語り合う

【沖永良部】沖永良部島で5年連続5回目の自主トレーニングを行っている阪神タイガースの近本光司選手(30)が12日、地元の子どもたちとの食事会を知名町のentakuで開いた。近本選手と子どもたちは、学校生活や将来の夢などについて語り合った。

近本選手は、9日に現地入りし、23日までトレーニングする。 2024年シーズンは、141試合に出場、打率2割8分5厘、6本塁打、45打点。19盗塁で3年連続5度目のセ・リーグ盗塁王のタイトルを獲得。ベストナインとゴールデングラブ賞は、4年連続4度目の選出となった。

食事会は、一般社団法人「LINK UP」(石井僚介代表理事)による「子ども夢応援プロジェクト」の一環。同法人は、近本選手が離島の子どもたちの支援や地方創生に取り組んでいきたいとの思いを実現するため、2024年に立ち上げた。今回、地元の小学生5人を招待した。

この日のメニューは豚の生姜(しょうが)焼き。小学生の頃の夢を問われた近本選手は「パン屋か、ケーキ屋になりたかった。気が付いたら野球選手になっていた」と笑顔で答えた。

食事が終わると、シーズン中に使用していたバットとグローブを披露。子どもたちは、プロの選手が使用する道具を手にして、フィット感や重さを確かめていた。

最後に参加者全員の夢を発表し合った。

和泊小5年の今榮彩音さん(11)は「テレビ中継で見ていた姿と違って、自然体の近本選手を見ることができてうれしかった」。同小6年の小濱航琉さん(12)は「食事がおいしくて、ゲームの話で盛り上がった。近本選手のように守備がうまくなりたい」と話した。

近本選手は「島の子どもたちと触れ合う機会をもっと作りたい。大人になってからも、一緒にご飯を食べたことを覚えていてほしい」と語った。