東京奄美会・新年賀詞交歓会

笑顔を交え、あいさつする宮地会長


古里への思いを込めてあいさつする佐藤文子さん 


「よさこいソーラン節」を披露する東京瀬戸内会


大島紬勢ぞろいで「つむぎ恋唄」を披露する関東伊仙町会


大興奮の総踊りで盛り上がる賀詞交歓会会場

2年ぶりの開催 郷土発展願い交流

 【東京】東京奄美会(宮地正治会長、泰良宗男幹事長)は11日、「令和7(2025)年賀詞交歓会」を台東区の上野精養軒で開催した。会場は鹿児島、奄美からの来賓をはじめ関東在住者ら合わせ約300人の盛況ぶり。出席者たちは島口を交わしながら、2年ぶりの交流を堪能していた。

 江浪まつみ事務局長の司会、全員で郷土遥拝、会歌を斉唱。峰岡睦久・関東天城町会会長の開会宣言で第1部の式典が始まった。宮地会長は参加者、運営担当者に感謝を述べ、「東京奄美会の発展のために、大いに語り合ってほしい」と笑顔で語り掛けた。来賓を代表し安田壮平奄美市長(奄美群島広域事務組合管理者)が「郷土の振興・発展のための力添えに厚くお礼を申し上げる」などと語った。続いて日本経済新聞社の古谷茂久文化事業部長は、宮地会長(日本典礼)が田中一村展の協賛を即決したことに触れ、「30万人近くが上野に来て奄美を感じてくれた」と異例の入場者数だったことを述べた。

 また、佐藤持久元東京奄美会会長(故人)の妻で、奄美新聞社元会長の佐藤文子さんが登壇。奄美群島日本復帰前年の1952(昭和27)年にパスポートで上京し、「父からは、常に古里と感謝の気持ちを忘れるなと言われた」と思い出を交え振り返った。そして「互いに思いやり、東京奄美会をこれからも盛り立てていきましょう。93歳の願いです」と締めくくるとハト(指笛)と大きな拍手が送られ、中には涙ぐむ人も。ほか、高岡秀規徳之島町長(全国町村会副会長)、有村修一奄美大島商工会議所会頭が祝辞を寄せた。三浦雅之東京瀬戸内会会長が閉会宣言をした。

 第2部は幹事長代理の前田多都子さんと泉信介さんが司会進行。唄者の森田美咲さん、藤田晶さんの祝い唄「長朝花節」を口火に、伊集院幼大和村長の乾杯の音頭で、懇親会に。東京瀬戸内会が「よさこいソーラン節」関東天城町会が「奄美月夜」など各郷友会自慢の踊りが華やかにステージを飾った。

 各郷友会の会長や長谷川裕一・㈱はせがわ相談役ら九州からの来賓紹介もあった。その後、総踊りへ。東京奄美会森眞一顧問の閉会の辞、西見健吉青年部長の万歳三唱で大盛会の中、幕を閉じた。