墓前で一重一瓶を囲む家族ら(16日、知名町田皆)
先祖と新年祝う
【沖永良部】沖永良部島の伝統行事「墓正月」が16日、島内の各集落であった。田皆集落の共同墓地では、親族らが墓前で1重1便を囲み、先祖とともに新年を祝う姿が見られた。
年の暮れに各家庭に迎えた先祖の霊を墓へ送る行事。現在は、簡素化され合同で行う集落もある。親族に不幸があった場合は自宅で行うという。
家族4人が集まった田皆中1年の春日絢凛さん(13)は「昨年は祖父が亡くなったので墓正月ができなかった。1年ぶりにみんなで集まることができてうれしい」と話した。