初任地の奄美大島で20歳を迎えた隊員たち(19日、奄美市名瀬)
「二十歳の式典」節目の祝いで決意新た
奄美駐屯地で
今年度20歳を迎える陸上自衛隊の隊員を祝う「奄美駐屯地・瀬戸内分屯地 二十歳の式典」が19日、奄美市名瀬の同駐屯地であった。奄美大島に勤務する対象者12人(男性11人、女性1人)のうち、訓練などで不在の隊員を除く9人が出席。初任地の奄美勤務で迎えた節目の祝いで自衛官、社会人の自覚を新たにした。
式典は家族、来賓、奄美駐屯地、瀬戸内分屯地の各所属隊員など計約250人が参加。奄美駐屯地司令の長谷川健1等陸佐は式辞で「陸上自衛隊は人によって成り立つ組織であり、諸官一人一人は国の宝で奄美の宝。仲間を信じ協力し助け合い、切磋琢磨(せっさたくま)しながら、成長しあうことを願う」と激励した。
鎌田愛人瀬戸内町長、安田壮平奄美市長(代理)の来賓祝辞に続き、 20歳の隊員たち9人が登壇。一人ずつ家族への思いを朗読し、感謝の言葉に涙ぐむ家族の姿もあった。
笠利町出身、奄美警備隊後方支援隊の平佑亮3等陸曹(24)は「これからの人生、自衛官として自分自身を大切にしながら成長することを願っている。日本及び奄美大島のために任務にまい進しましょう」と激励の言葉を贈った。
答辞では名瀬出身、奄美警備隊本部中隊所属の元優之介陸士長(20)が「仕事には素直な気持ちで向き合い、自分自身に対しては何事も挑戦したい。何より感謝の気持ちを忘れず、一日一日を大切に過ごしていきたい」と述べた。
希望して奄美勤務となった宮崎県出身、奄美警備隊後方支援隊の林田愛優奈陸士長(20)は「主に衛生任務に就くが、救護能力の向上を図りたい。奄美では部隊内だけでなく島の方との連携に努めたい」と語った。