分析・活用セミナー始まる

さまざまな分野の経営者や起業家らが参加した「データ分析・活用セミナー」

データやAI、事業戦略に
奄美大島雇用創造協

 奄美大島雇用創造協議会(奄わーく)主催の「データ分析・活用セミナー」が21日、奄美市名瀬のワークスタイルラボで始まった。24日までの4日間で、サイバー大学IT総合学部教授の勝眞一郎さんが講師を担当。参加者らは、 売り上げや人事、利用者アンケートといったデータやAIを活用し、販売促進や経営改善といった課題解決に導く仕組みを学ぶ。

 厚生労働省委託事業で地域雇用活性化推進事業の一環。1、2日目はデータ分析・活用の基礎知識を学び、3、4日目はオープンデータや生成AIを実践的に使い、事業の課題解決などに挑む。講義は1日3時間。観光、宿泊、建設、サービス業の経営者や起業家ら12人が参加した。

 初日は「データ分析に関する知識、ターゲットの設定」と題し講義。福井県が構築する観光データ分析システム・FTAS(エフタス)や、ECマーケティング情報を提供するアマゾンなどの事例に学び、分析の必要性や進め方、データの読み解き方などを教わった。

 勝さんはデータ分析について、「分析はあくまで手段。収集したデータから意味ある情報を抽出し、意思決定に役立てることが重要だ」と説明。▽効率化▽競合優位性▽顧客理解―などの獲得を利点に挙げ、「ゴールやターゲットの設定が肝。顧客像が明確になれば事業戦略が立てやすくなる」などとアドバイスした。

 受講者で、奄美市笠利町でゲストハウス・アマテラスを手掛ける中川商店の保浦聖士さんは「しっかり目的を持って分析できば、より事業に生かせそう」と話した。

 2日目の22日は「データ活用の手順」をテーマに学ぶ。