崎山(徳之島2世)金メダル獲得

(写真右から)金メダルを獲得した崎山と父親の幸一さん(提供写真)

空手の国際大会
日本の女子高生では初

空手の国際大会「KARATE1シリーズA2025トビリシ大会」が10~12日、欧州・ジョージア国のトビリシであった。83の国と地域から1022人が参加。女子組手55㌔㌘以下で徳之島2世の崎山紬(18、高松中央高)が優勝し、日本の女子高生では初となる金メダルを獲得した。

崎山は「本気で優勝を狙っていたので優勝できてうれしい」と語った。

崎山は4人きょうだいの末っ子。両親がともに徳之島町の出身の徳之島2世で、高松中央高校(香川県)の空手道部監督で父親の幸一さん(51)に、幼い頃から兄の優成さん、弟の慶成さん、姉の凜さんとともに空手の指南を受けてきた。紬さんを含め、4きょうだいは全国トップレベルの成績を収めている。

トリビシ大会はWKF(世界空手連盟)が主催する今年最初の国際大会。今大会に初挑戦した崎山は準決勝でヨーロッパ選手権優勝の実績を持つ選手を下すなど7試合を勝ち抜き、初優勝を果たした。また、世界ランキングも100番台からトップ50番以内に入った。

大会に帯同した幸一さんは「娘の成長を見られたと同時に世界ランキングも上がった。ケガなどに気をつけつつ、今後もさらなる上を目指してほしい」とエールを送った。

今春、高校を卒業し、県外の大学に進学予定の崎山は学業と並行しながら、国外の試合にも出場する。「応援してくれる皆さんに感謝の心を忘れず、新しい環境でさらに自分の空手を磨き、日本一、世界一になれるよう日々努力を続けたい」と語った。