清掃活動に参加した米空軍兵士と自衛隊員、地元住民ら(25日、知名町沖泊海岸)
海岸の清掃活動を行う参加者ら
格闘技インストラクター平原さん企画
【沖永良部】沖縄県の米空軍嘉手納基地の兵士ら12人と航空自衛隊沖永良部島分屯基地の隊員21人による共同ボランティア作業が25日、知名町の沖泊海岸であった。地元住民も参加し、計約60人が約1時間にわたり清掃活動に汗を流した。
沖永良部島における親善活動の一環。知名町の漁師で、沖縄在日米海兵隊の格闘技インストラクターを務める平原伸泰さん(54)が企画し、初めて開催した。和泊、知名両町のほか、沖永良部島漁協も協力した。
この日、米空軍の兵士らは沖縄から航路で来島。沖泊海岸で自衛隊員や地元住民と合流し、清掃活動を行った。参加者らは、漂着した漁業用ブイやプラスチック片などを丁寧に拾い集めていった。
来島した米空軍のトロイ・タイタグィ軍曹(39)は「ユーチューブで島のことを調べてきた。日本一のガジュマルの木を見てみたい。平和ですてきな島なので、また訪れたい」と笑顔。
航空自衛隊沖永良部島分屯基地の大枝慎太郎司令(45)は「訓練以外のプライベートな時間で親睦を図る機会はとても大事」。知名町の今井力夫町長は「今回の活動をきっかけに、島の住民や自衛隊員との交流が深っていくことに期待したい」と話した。
平原さんは「沖永良部島のために何か貢献できないか考えてきた。次回はさらに多くの兵士たちに参加してもらえるよう努めたい」と語った。
26日は島内観光後、航路で沖縄へ戻る予定。