志高く、BクラスV

総合5位、BクラスV、3年連続躍進賞を目指す大島チーム=隼人運動場体育館


選手宣誓する上原主将=隼人運動場体育館

「郷土の誇り、タスキに込めて」 上原主将が選手宣誓 大島チーム
26日 かごしま女子駅伝

 【鹿児島】かごしま女子駅伝(第38回鹿児島県地区対抗女子駅伝大会)は26日、霧島市の隼人運動場を発着点に、国分下井を折り返す6区間21・0975㌔で健脚が競われる。県下12地区の女子ランナーが早春の隼人・国分路で熱戦を繰り広げる。

 25日は開会式があり、12地区の選手らが一堂に会した。今大会から「かごしま女子駅伝」が地区対抗女子駅伝の愛称として採用された。総合優勝は4連覇を目指す姶良を軸に、鹿児島、日置、肝属などが絡んでくるか。前回7位の大島は前回5―8位(出水、川辺、大島、川薩)とBクラス優勝を争う。選手を代表して大島の上原千怜主将(芦花部中)が「郷土の誇りと優しい心をたすきに込めて、全力で走り抜く」と宣誓した。

 前回大会、大島は目標に掲げていたCクラス優勝を勝ち取り、前々回大会よりも全チームの中で一番タイムを縮めた躍進賞を2年連続で勝ち取った。6区間中5人が前大会の経験者であり、それぞれがレベルアップしていることからも「総合5位でBクラス優勝、3年連続の躍進賞」と備秀朗監督は高い志を掲げる。

 かなり高い目標を掲げたが、やれるだけの手応えがある。1区は昨年の躍進に大いに貢献した手島(鹿児島女高、朝日中卒)が2年連続で務める。県高校駅伝は1区3位。トラックレースでも上位の成績を残し、名実ともに同校のエースへと成長した。2区には白峯(和泊中)を起用。昨年の県中学駅伝1区2位と上位争いをした県中学トップクラスの力がある。手島、白峯のエース2人で「できればトップが見える位置でレースをしたい」(備監督)。

 中学生区間の3区を走る富田(古仁屋中)が唯一の初出場だが、県中学駅伝1区で区間4位の実績を残した。4区・福﨑(鹿児島女高、朝日中卒)、5区・備(大勝保育園)、アンカー・要田(樟南高、赤徳中卒)はいずれも前回と同じ区間を走る。「前回は序盤の流れを引き継ぐだけだったが、それぞれ力をつけて後半でも勝負できる力がついた」と備監督は大きな信頼を寄せていた。

 全員の持ちタイムを総合すると1時間11分50秒前後になり、これが例年の4、5位相当になることから、備監督は「総合5位」を大きな目標に掲げた。「大きな故障者もなく体調も良い。できれば暖かいコンディションの中で走りたいが、寒くなっても寒さ対策をしっかりして走らせたい」と意気込みを語っていた。

 スタートは午前10時。大会の模様はMBC南日本放送のテレビ、ラジオ及びインターネットで実況生中継される。

(政純一郎)

 

地区対抗女子駅伝出走予定選手ひとこと

 1区(4㌔)・手島凛花(鹿児島女高、朝日中卒) 昨年は、少し早く出過ぎて後半ばててしまったので、今回は折り返してから最後の勝負にかけたい。これまで厳しい練習を乗り越えてきた成果をこの大会で発揮して、高校最後の年に良い結果が残せるようにつなげていきたい。

 2区(3㌔)・白峯袴羽(和泊中) 初めて2区を任されたことに感謝し、少しでも前でたすきをつないで、チームに貢献できる走りをしたい。昨年よりも難しいコースだが、練習してきた成果を出せるように頑張る。

 3区(3㌔)・富田愛彩(古仁屋中) 今の自分の全力を出せるように走りたい。けがもあって出走がギリギリで決まったが、出られない選手の思いも背負って走りたい。

 4区(4・0730㌔)・福﨑心椛(鹿児島女高、朝日中卒) 昨年は良い走りができずにチームの足を引っ張ってしまった。今年は昨年より確実に強くなっているので、たすきをもらったら1秒でも早く次の走者につなげるように頑張りたい。

 5区(3㌔)・備聖南(大勝保育園) チームの目標を達成するために、今持っている力を全力で出し切る。島で応援してくださる方もたくさんいる。結果で恩返しできるように、若い子たちと一緒に、チーム一丸となって感謝の気持ちを持って頑張る!

 6区(4・0245㌔)・要田光春(樟南高、赤徳中卒) 前回は全く自分の走りができなかった悔しさがある。けがも体調不良もなく、120%の状態で挑めるので、それを本番でも出せるようにしたい。島の人たちや家族に自分の走りを見せられるように頑張りたい。