漂着したごみを回収する参加者たち
住民や地元スポーツ団体ら100人
楠野海岸でビーチクリーン
笠利町バレーボール協会(泉義昭会長)、奄美サーフィン連盟(長博文会長)、佐仁集落(2区・南豊志区長)住民による奉仕活動「楠野海岸合同ビーチクリーン」が26日、奄美市笠利町の同海岸であった。3団体のほか、地元スポーツクラブメンバーや親子連れら約100人が参加。地域の美しい海を守ろうと、ペットボトルや漁具などの漂着ごみの回収に汗を流した。
海岸線が約200㍍以上続く同沿岸には、毎年国内外から多くのごみが漂着する。特に北風の強い冬の時期には大量の海洋ごみが押し寄せ、辺り一帯が漂着ごみに覆われる。
清掃は、豊かな海と自然を守ろうと同バレーボール協会と佐仁集落が協力して2022年に始めた。活動は年2回。自分たちが使う海に恩返ししようと翌23年には同サーフィン連盟も参加。今回は、屋仁青壮年団、地域の各スポーツ少年団メンバーらも加わった。
参加者らは、砂浜を歩いて散乱したプラスチックや発泡スチロール、浮きや網といった漁具、流木などを拾い集めた。ごみの中にはハングルや中国語が書かれた生活用品も多く、一つ一つ丁寧に回収。約1時間の作業で、ごみ袋約300袋(推定)を集めた。
バレーボールの笠利クラブ女子に所属する平田葉月さん(23)と川畑瀬莉さん(25)は「ほとんどが海外から来たごみ。みんなでやると作業も早く終わり、気持ちがいい」と笑顔だった。
南区長(65)は「毎回参加者も増え、あっという間だった。これからも定期的に続けることで地域の大切な景観を守っていきたい」と話した。
次回はゴールデンウィーク前の4月下旬頃を予定している。