あまみ商工会物産フェア

東京・赤羽では初開催となったあまみ商工会の「奄美大島フェア」。多くの来場者でにぎわった(提供写真)

1千人来場 大盛況 人気の東京・赤羽で初開催
大和村から初出品

 あまみ商工会(有川貞好会長)は24日から26日までの3日間、東京都北区赤羽(あかばね)駅改札前で「奄美大島フェア」を開いた。JR4路線が利用可能など便利さから人気となっている赤羽では初の取り組みで、出身者も多く居住していることもあり、期間中に約1000人が来場するなど大盛況となった。

 同商工会は2018年から吉祥寺のハモニカ横丁にアンテナショップを開設しているが、運営で協力している㈱ふるさとサービスに相談したところ、東京の最北の繁華街と言われている「赤羽エリアは勢いがある」と紹介され、挑戦することになった。東京駅や新宿駅など都心の駅まで数十分で到着するということもありサラリーマンのほか、若い人も多く生活しているという。

 奄美市笠利町を中心に製造・生産された地域産品約2000点が出品されたが、今回初めて大和村からの出品も。大和まほろば館で製造されたタンカンジャム、タンカンジュース、スモモを使った焼き肉のたれなど販売、完売したという。名刺ケースや財布などハブの革製品も並び、今年の干支(えと)が巳(み)年ということもあり人気となった。

 商工会事務局は「駅周辺でチラシ配布を実施したが、東京奄美会の協力のほか、地元のタウン誌で催事が取り上げられ、宣伝効果につながった。来場者からは『奄美の商品は珍しいので楽しみにしていた』との声があり、出身者も多数来場され、会場は初日からにぎわった。3日間の開催だったが、1~2日目で売り上げ目標をクリアし、3日目には商品がなくなるほどだった」と振り返った。

 フェアは、同商工会に関係する地域事業者が製造・生産する地域産品などを大規模な消費市場である首都圏で販売することで、知名度向上と販路拡大が目的。事業者が消費者と直接的な接点を設ける機会になり、今後の商品開発やマーケティング戦略への反映が期待されている。