投球フォームを指導する山根さん(2日、奄美市の名瀬運動公園多目的広場)
県ソフトボール協会大島支部は2日、徳之島の中学校教員で元ソフトボール日本代表経験を持つ山根すずかさんを招いた特別教室を奄美市の名瀬運動公園多目的広場で開いた。小学生~一般の約30人が受講。投てきフォームやトレーニング方法などを学んだ。
山根さんは兵庫県出身。右投げ右打ちの内野手で千葉県の木更津総合高校、東京女子体育短期大学などを経てデンソーブライトペガサスやオーストラリアのチームでプレーした。19歳の時と大学在籍時の2回、日本代表に選抜されている。また全国各地で野球教室を開いており、奄美大島での特別教室は昨年の県民スポーツ大会大島地区大会(郡体)の女子ソフトボール競技に山根さんが出場したことを機に、同協会が山根さんに依頼した。
教室はウォーミングアップから開始。山根さんは股関節の動かし方などのトレーニング方法を参加者に教えながら、キャッチボール時の投げる姿勢や足の動かし方、捕球してからの投球方法などを参加者一人一人に教えながら「投げる時の体重移動がうまくいけば肩やひじの負担が軽くなり、けがも減る」などとアドバイスを送った。
参加した大島高の永田望翔(もか)さん(16)は「主にショートとセンターを担当しており、いつもの練習とは違い、多くの気付きを発見できた。準備運動でも股関節のストレッチなどが大事だと感じた。練習でも取り入れたい」と話した。
山根さんは「一人で行う教室は今回が初めて。島の子どもたちはのみ込みが早い。積極性もあり、教えがいもある。結果よりもまずはソフトボールを楽しんで、ソフトボールをやっていてよかったなと思える競技になってくれたら」と語った。