大島紬姿であいさつした塩田康一知事
ウエルカムコンサートでシマ唄を披露する楠田莉子さん
奄美の油ぞうめんも人気
沖永良部のバナナをつけ込んだ「BASHAMU no Liqueur」を紹介する宮田陸さん
【東京】2024年度の鹿児島の夕べ「南の宝箱・鹿児島」が1月30日、渋谷区のセルリアンタワー東急ホテル地下2階のボールルームを会場に、鹿児島出身者、百貨店のバイヤー、レストラン事業者ら670人が出席、盛大に開催された。参加者たちは、日本一に選ばれた鹿児島の黒毛和牛をはじめ、県自慢の食材を使った料理、焼酎などを堪能しながら、情報を交換しあった。
同イベントは鹿児島県などが主催し、招待者らに県が誇る農林水産物や特産品、観光情報を紹介宣伝するもの。その情報を国内外に効果的に発信することを目的にしている。主催者を代表して塩田康一県知事が大島紬姿で登場。「2年連続日本一に輝く黒毛和牛をはじめ、お茶、ブリ、本格焼酎と、鹿児島には世界に誇れる豊富な食材がある。世界に向けて販路拡大が期待できる」とあいさつした。来賓代表として自民党幹事長の森山裕衆院議員が登壇。「島津義弘公のNHK大河ドラマへの起用を提案した」と話し、会場を沸かせた。
会場には28の事業者が出展し自慢の特産品などを並べた。日本一の和牛を使ったステーキコーナーには長蛇の列ができ、奄美の油ぞうめんも人気を集めていた。鹿児島本格焼酎コーナーには、黒糖焼酎もそろい、ソーダ割りなどが提供されていた。
ブースで出展していた㈱novelioは、沖永良部島のバナナを使ったリキュールを紹介。研究に3年を費やし、昨年の3月に完成させた。香り良いリキュールに、大勢の参加者らが興味を示していた。
ステージでは、鹿児島を本拠地にするプロスポーツや奄美群島の映像も紹介された。ウェルカムコンサートでは楠田莉子さんが、長朝花を披露した。後半には、ギターでオリジナルソングの披露もあり、会場をにぎわせた。
一部のホワイエで開催された商談会・展示会には新特産品コンクール入賞品の紹介や9日に奄美で開催される「ほこらしゃ奄美音楽祭」も紹介された。