沖永良部島切り花品評会

出品物を見比べる審査委員ら(5日、和泊町)


最優秀賞に輝いた奥山三穂子さんのトルコギキョウ

初の全島開催、5部門に110点
最優秀賞に奥山さんトルコギキョウ

 【沖永良部】2024年度沖永良部島切り花品評会(えらぶの花推進協議会主催)が5日、和泊町役場結いホールであった。5部門110点の中から、知名町の奥山三穂子さんのトルコギキョウ(品種・渚B)が最優秀賞に輝いた。

 品評会は、栽培技術の向上を目的に、和泊、知名両町ごとに毎年行われていたが、今回から合同開催となった。

 出品数は和泊町76点、知名町34点。部門ごとの内訳は、キク37点、ソリダゴ7点、テッポウユリ・オリエンタル27点、グラジオラス30点、トルコギキョウ・その他9点。

 審査項目は▽品種の特性▽病害虫の影響▽そろい▽草姿▽商品性―の五つ。各部門の金賞全9点の中から最優秀賞1点を選んだ。

 審査を担当した協議会の委員らは「こちらの方が、ボリューム感があって目を引く」「葉の色が濃くてきれい」などと話しながら優劣を決めていった。

 審査委員長を務めた県沖永良部事務所農業普及課の肥後修一技術専門員は「最優秀賞に輝いたトルコギキョウは葉の色やボリュームも良かった。今シーズンは、高温や長雨の影響で非常に厳しい栽培状況だったが、その中でもレベルの高い商品が出そろっていた」と講評した。

 最優秀賞以外の入賞者は次の通り。()内は品種名。

 【キク】▽金=安田龍太(ダンテ)、安田千晶(アビラ)、川間宥幸(舞風車)▽銀=芋高ノブ子(ポワルスイート)、末川哲也(ゼンブラライム)、スエカワFarm(トップスピン)、安田龍太(エスター)、葉棚清二(ポワル)▽銅=菅村唯(セイエスター)、芋高サクラ(ポワルスイート)、芋高智美(セイヨーク)、葉棚清二(モゼゴールド)、同(セイカーク)

 【ソリダゴ】▽金=冨田忠夫(タラ)▽銀=西村昇幸(同)、西村颯騎(同)▽銅=西村美穂子(同)、西村清二(同)

 【テッポウユリ・オリエンタル】▽金=勝間英彦(ひのもと)、平英行(スカイホルン)▽銀=伊地知浩一(ひのもと)、勝間保彦(ひのもと)、平英行(ピュアホルン)、東寿光(プチホルン)▽銅=伊地知翔太朗(ひのもと)、平望美(ピュアホルン)、牧野宏秋(ジャスティス)、窪田大地(カサブランカ)

 【グラジオラス】金=森山美智子(ソフィー)、村上梅代(リトルカスタネット)▽銀=名越浩二(ソフィー)、久冨煌明(同)、村上起也(シュガーベイブ)、山本重男(ミルカ)▽銅=西村颯騎(ソフィー)、田尻博樹(同)、縄田直矢(シュガーベイブ)、村上梅代(ノバラックス) 

 【トルコギキョウ・その他洋花】▽銀=伊地知達彦(エンドレスラブ)、川間郁幸(モンロー)▽銅=伊地知達彦(プリマ2型ホワイト)、同(エグゼ3型ルージュ)