委員からの意見要望を確認した警察署協議会(6日、沖永良部署)
沖永良部署協
手口高度化、注意を
【沖永良部】2024年度第3回沖永良部警察署協議会(伊藤浩司会長)が6日、同署であった。委員4人と同署員8人が参加。管内の治安情勢や委員からの意見要望を確認した。
昨年の管内における治安情勢は、刑法犯認知件数が88件(前年比34件増)、検挙件数は37件(同13件増)。罪種別では窃盗犯が最も多く認知件数が49件(同25件増)で、検挙件数が20件(同10件増)だった。交通人身事故の発生件数は11件(同9件減)、死者数2人(同1人増)、傷者数10人(同15人減)。安全相談の受理件数482件(同117件増)。
うそ電話詐欺の認知件数は4件(同1件増)で、被害総額が合計1500万円だった。さらにSNS型投資詐欺が1件発生している。増加傾向にある詐欺被害について二俣千利署長は「手口が高度化し、海外に犯行拠点があったり、海外のサーバーを経由したりしていることから捜査が極めて困難になっている」と注意を呼び掛けた。
意見要望で、駅伝練習時の伴走車について委員から「センターラインのない道路で中央付近を走行し、対向車が来ても左に寄らなかった」との意見があり、同署担当課長は「主催者に申し入れを行った。駅伝の時期に再度申し入れを行いたい」とした。このほか、与論空港滑走路近くの点滅信号の撤去に伴い、一時停止場所が変更されたことについて委員から「一時停止しない車を見かける。交差する道路の優先順位が変わったことが十分に認知されていない。何らかの工夫が必要ではないか」との要望があった。