24年度奄美群島タンカン品評会には55点の出品があり、審査が行われた(写真は外観審査)
2024年度奄美群島タンカン品評会(奄美群島農政推進協議会、JAあまみ主催)の審査が6日、奄美市名瀬朝戸の市農業研究センターであった。出品数は前年度を6点上回る55点。外観のほか、光センサー選果機が設備されている奄美大島選果場で内容審査が行われ、審査結果は7日に発表される。受賞品の展示は10日に奄美空港であり、出品果実の配布とともに来島する観光客らに品質のいい奄美産タンカンをPRする。
品評会は、群島におけるタンカンの一層の生産振興と高品質果実生産の推進による銘柄の確立が目的。審査階級はL、2Lの2階級で、事務局の県大島支庁農政普及課によると、L規格に28点(前年度24点)、2L規格に27点(同25点)の出品があった。出品者の市町村別は奄美名瀬7人、同笠利町2人、同住用町2人、大和村4人、宇検村1人、瀬戸内町2人、龍郷町2人、喜界町1人、徳之島町9人、伊仙町1人、知名町1人。
県農業開発総合センター大島支場の松比良邦彦支場長を審査委員長に県(同支場研究員、大島支庁農政普及課・同徳之島事務所農業普及課の果樹担当職員)とJA大島事業本部の担当職員計6人で審査。外観と内容(糖度・クエン酸)に分けて行ったが、外観の審査項目は▽玉ぞろい▽果形(浮き皮を含む)▽着色▽滑らかさ▽障害(傷・病害虫被害)―で、外観は特有の紅が乗ったタンカンが多く出品され、審査委員は手に取ったりしながらじっくりとチェックしていた。
審査結果は7日午前9時に公表予定。各階級の受賞品(金賞・銀賞・銅賞)は10日午前10時から午後3時まで奄美空港到着ロビーで展示。出品果実の配布は午前11時からで、大島支庁農政普及課によると配布は16年度に一度行っているが、展示は初の試み。来島する観光客らに高レベルのタンカンを見てもらうほか、配布により実際に味わってもらうことで食味の良さ・品質の高さを感じてもらう。