奄美産タンカンPR

奄美空港で行われた今年度群島タンカン品評会受賞品の展示と、奄美産のおいしさに魅了されじっくり眺める橋本さん家族

群島農政協 奄美空港で
観光客「甘くておいしい」「香りいい」

 奄美群島農政推進協議会(事務局・県大島支庁農政普及課)は10日、奄美空港到着ロビーで今年度の群島タンカン品評会受賞品を展示するとともに、県外からの来島者に果実を配り奄美産タンカンをPRした。来島した観光客からは品質の良さに驚く声が聞かれた。

 L・2Lの各階級受賞品(金賞・銀賞・銅賞)の展示は、到着口のすぐ近くで。鮮やかな紅が乗った最高レベルの秀品6箱が並び、栽培技術の高さを外観から伝えた。

 また、品評会応募品を1袋2個入りで330セット準備。関東や関西など県外路線に搭乗して来島した観光客には、準備した果実を一人一人に配布。奄美産タンカンのおいしさを実際に味わってもらう機会を設けた。子ども3人、母親と姉の6人でJALパック「奄美群島しまめぐり」ツアーを利用し熊本市から来島した橋本明香(さやか)さん(42)は奄美大島滞在後、与論島に向かうため空港に立ち寄った。「タンカンというと屋久島のイメージだったが、島内のスーパーや青果店など身近なところで見掛け、ここで生産されていることを知った。早速購入し味わったが、奄美のタンカンはこの時期のかんきつとしては驚くほど甘く、果汁もたっぷり。香りがいい。皮も薄くてむきやすい。とってもおいしく、お土産として贈る手続きをした」と橋本さんは語り、展示品をじっくり眺めていた。

 農政普及課の桃坂敬・技術補佐は「外向けのPR方法として奄美空港での展示と果実の配布に取り組んだ。光センサー選果機を通すことで均一の品質であることが確認でき、これを根拠に間違いのないものとして安心してPRできる。光センサーの利用は信頼に役立つだけに、産地として当然のことと理解してほしい」と指摘したほか、「奄美産タンカンは味が濃く、他のかんきつとは異なるインパクトがある。一方で島外・県外の皆さんの中にはタンカンを知らない人も存在する。奄美産の品質の良さを伝える取り組みを今後もチャレンジしていきたい」と語った。