天城町 特産品で歓迎

「今年のシーズンに猪突猛進を」。特産品のシシ肉やバレイショで歓迎・激励を受けた=13日、天城町

「今シーズンに猪突猛進を」
Honda熊本硬式野球部

 【徳之島】社会人野球の強豪「Honda熊本硬式野球部」(渡辺正健監督)の選手・スタッフ一行34人が11日から徳之島・天城町に合宿入り。同町当局や関係団体の歓迎セレモニーが13日午前、同町総合運動公園の室内練習場「すぱーく天城」であった。特産品のイノシシ肉と赤土新バレイショを贈り「猪突猛進を」と励ました。滞在は21日まで。野球教室やオープン戦も計画している。

 Honda熊本硬式野球部(本拠地・熊本県菊池郡大津町)は、国内主要大会では▽都市対抗野球大会17回出場(準優勝2回、2002年・21年)▽社会人野球日本選手権大会 16回(準優勝2回、88年・23年)▽JABA九州大会 ・同岡山大会・同徳山(スポニチ)大会・同北海道大会 でそれぞれ優勝している強豪。多くのプロ選手も輩出している。

 徳之島合宿はコロナ禍を抜けて一昨年から3年ぶりに再開、今春で通算7度目。

 歓迎あいさつで森田弘光町長は、天城町が岐阜県白川村や長野県白馬村など日本を代表する6地区に続き国連世界観光機関の「ベストツーリズムビレッジ(BTV)」に認定(九州初)されたことや、福岡ソフトバンクホークス近藤健介選手が今年2度目の自主トレ中であることも紹介。「今年のシーズンに向けて猪突猛進でがんばって。天城町・徳之島を挙げて応援します」と激励。特産品のイノシシ肉(10~20㌔)の目録とバレイショ(新ジャガ100㌔)を贈った。

 渡辺監督は「昨年の日本選手権は9年ぶりに予選敗退となり大変悔しい思いをした。この思いを力に変えて今年は巻き返したい。本日で3日目だが練習環境や食事もいい。徳之島では実戦練習を中心に調整したい」など決意も紹介して感謝を述べた。

 今年で3年目の竹葉章人主将(26)=捕手、奈良県出身・立教大卒=はインタビューに、「今年はまず6月開催の都市対抗野球予選で代表権を獲得、本戦ではしっかりと初の日本一を目指したい。徳之島は暖かく練習環境もいい」と話した。

 16日午後2時から町内小・中学生対象の野球教室、19日午前10時半からは上武大学硬式野球部(徳之島町で合宿中)とのオープン戦(会場はいずれも天城町総合運動公園野球場)も計画している。