賞状を受け取る奄美大島酒造の有村社長(左)
県本格焼酎鑑評会表彰式
【鹿児島】2024酒造年度に県内で製造された焼酎の出来を審査する県本格焼酎鑑評会の表彰式が14日、鹿児島市の城山ホテル鹿児島であった。
鑑評会は焼酎の技術、品質の向上、新製品開発を促進するために、県酒造組合(濵田雄一郎会長)が毎年行っている。今年は94の製造場から出品された214点について、1月21、22日に熊本国税局、県工業技術センター、鹿児島大学の専門家7人が審査し、芋、米、麦、黒糖の部門ごとに入賞品を選出。79の製造場、148点が入賞した。
奄美黒糖焼酎は9点が入賞した。熊本国税局鑑定官室長の小濱元審査長は「原料の特性が上手に生かされた甘く香ばしい黒糖らしい香りや花、ミカンを連想させる香りと上品な甘みやなめらかさが調和しているものがそろっていた」と評した。
受賞者の中から代表者に賞状が授与された。黒糖部門は奄美大島酒造の有村成生社長が受け取った。2年ぶりの受賞となった有村社長は「奄美大島産の黒糖100%を使った焼酎の香り高さ、品質を評価していただいた。作り手の技術はもちろんだが、奄美産黒糖そのものの品質の高さを評価してもらった。今後も品質の高いものを作り続けていきたい」と話していた。
なお黒糖焼酎の入賞銘柄、製造場、杜氏名は次の通り。(敬称略)
氣・白(㈱西平本家)小瀬戸悠悟▽れんと(㈱奄美大島開運酒造)高妻淑三▽浜千鳥乃詩(奄美大島酒造㈱)安原淳一郎▽里の曙黒麹仕込(町田酒造㈱)永井辰之▽朝日(朝日酒造㈱)喜禎浩之▽島のナポレオン(㈱奄美大島にしかわ酒造)永喜竜介▽はなとり(沖永良部酒造㈱)徳田実親▽天下一(新納酒造㈱)新納仁司▽昇龍(原田酒造㈱)有川貞一