町制50周年を華やかに彩ったステージ(15日、りゅうゆう館)
大島紬、歌謡ショーで華やかに祝う
龍郷町は15日、同町体育文化センターりゅうゆう館(文化ホール)で「町制施行50周年記念式典・前夜祭」を開いた。大島紬の「龍郷柄」「秋名バラ」発祥の地を象徴した「紬ショー2025inたつごう」を華やかに開催。ゆかりの歌手による歌謡ショーには、奄美出身者の心の愛唱歌「島のブルース」の歌手、三沢あけみさんも登場し喝采を浴びた。東京龍郷会や関西龍郷会の会員など同町出身者を含む約600人が記念日を祝った。
1975年2月10日に67年続いた龍郷村は町制に移行し、以来50年歴史を紡いできた。竹田泰典町長は「龍郷町は大島紬の古里。先人の歴史をこれからも受け継いでいく」と感慨深げに語った。
ステージは、龍南中吹奏楽部の演奏と同中2年1組による合唱で幕を開けた。紬ショーは町民がモデルとなり伝統柄や白大島、現代風にアレンジしたドレス姿などで登場し華やかな演出となった。
「たつGo!歌謡ショー」が開幕。最初に登場した三沢あけみさんは、2022年に世界自然遺産登録記念として発表したカバー曲「与論島慕情」、1963年の大ヒット曲「島のブルース」などを変わらぬ爽やかな声で歌い上げた。
ステージには、放課後児童クラブ「ドラゴンキッズ」も登場。出演者や入場者と一緒に、同町の応援歌「GO!GO!!たつGO!」を歌い踊り、にぎやかなフィナーレとなった。
涙を浮かべ聴いた同町大勝集落の80歳代の女性は「感慨深い。50年前がよみがえったようだ」と話した。