徳之島町「島われんきゃの祭典」

継承活動の成果を熱心に発表(亀徳小の島口劇「秋津港の砂糖積み」)=16日、徳之島町(提供写真)

海外語学留学やインターンシップ教育事業の成果報告も

島口・島唄は「地域の宝」
伝統文化を受け継ごう

 【徳之島】徳之島町の第7回「島われんきゃの祭典」(町教育委員会主催)が16日、同町生涯学習センターホールであった。児童生徒対象の「島口川柳」コンクールの表彰や同作品展、町インターンシップ教育と海外語学留学事業の成果報告、島唄・島口の舞台発表など「われんきゃ(子どもたち)」活動などで交流。「地域の宝」継承の意義を再確認し合った。

 大島地区文化協会連絡協議会が定めた「方言の日」(2月18日)にちなみ、児童生徒たちが島口や島唄に親しむ機会づくりなどが目的。同町「島口島唄の祭典」とは切り離して継続している啓発イベント。

 町内の小中学生対象の「島口川柳」コンに今年度は小学生の部(低・中・高学年別)と中学生の部合わせて325点(句)の応募があった。

 家族連れなど約150人が来場。福宏人教育長は開会あいさつで「島口や島唄を含め、各集落に残る伝統文化は、長年継承されてきた私たちの宝。子どもたち・われんきゃは、島の宝を学び、表現することでこの島に生まれ育ったことに感謝し、愛着と誇りを持ってほしい」とアピール。島口川柳コンの入賞者を表彰した。

 町インターンシップ教育事業(国内)と海外語学留学事業(米ニューヨーク)の成果発表では、参加した児童生徒ら代表がそれぞれ、現地での交流の模様など交え感動体験を伝えた。

 舞台発表には三味線母間っ子クラブの「母間しゅんかね節」を皮切りに、亀徳小児童らの島口劇「秋津港の砂糖積み」まで計4組が出演。継承活動の成果を懸命に発表して称賛の拍手を浴びた。

 【島口川柳最優秀賞】▽小学校低学年の部 清水結心(亀徳小2年)▽同中学年の部 石井開道(同小3年)▽同高学年の部 首藤楓朱(神之嶺小6年)▽中学校の部 豊美結理(亀津中1年)