大和村のタンカン好評

大人気となった大和市で開催された「大和村」のタンカン販売イベント(提供写真)

神奈川・大和市で販売
シマ唄デュオ「すもも」も熱唱

 【東京】大和村は15日、自慢のタンカンを神奈川県の大和市で販売するイベントを展開した。爽やかな香りに長蛇の列ができ、間もなく完売した。また、奄美大島の観光などもPR、シマ唄デュオの「すもも」がシマ唄を披露、イベントに華を添えていた。

 同村と同じ自治体名として交流のある、神奈川県大和市の駅前東西プロムナードを会場に行われたもの。毎年この時期に開催される「古民具骨董市」に合わせて、タンカンの販売をしている。

 伊集院幼村長と職員3人が参加。L、2Lのタンカン(1㌔、2㌔、5㌔)合計過去最多で昨年の約2倍となる1㌧が用意された。豊作年で品質は良好となった、爽やかな香りに誘われるよう行列ができた。「テントを設営している段階から長蛇の列になったのは、初めて」と職員が驚くほどの人気ぶり。午前8時から始まった販売は、10時45分には売り切れ終了に。

 特設ステージには、指宿桃子さんと武成実さんによるデュオ「すもも」が登場。「行きゅんにゃ加那」「ワイド節」などを熱唱し、来場者らと一緒に大盛り上がり。タンカンのフルーティーさにシマ唄の調べをのせ、爽やかな島風を吹かせていた。指宿さんは「大和村のタンカンは光センサーを通し、一つ一つ糖度を計っています。とても甘くておいしい物を届けられました」と観光大使らしいコメントを寄せた。

 伊集院村長は「タンカンの知名度、人気度が向上しファンが増えた。これからも大和市で販売、PRに務めたい」と振り返っていた。関係者によると「毎年買いに来て楽しみにしている」「以前買った際の袋を今でも大切に使っている」との声があったという。また、「昨年に比べ5㌔の購入割合が増加した」と印象を話した。タンカン販売イベントは今回で14度目となっている。