BTV認定記念 奄美トレイル・ウォークinあまぎ

強い寒風に耐えながら足元の自然に親しんだ参加者たち=24日、天城町与名間ビーチ

寒波・強風に耐えててくてく
足元の自然満喫

 【徳之島】天城町の国連世界観光機関ベストツーリズムビレッジ認定記念「世界自然遺産奄美トレイルウォークinあまぎ」(町主催)が24日夕、同町北西部の与名間ビーチを発着点にあった。家族連れなど一般参加とスタッフ合わせ約40人が参加。寒波襲来下の強風にも負けずに約3㌔を歩き、足元の春の息吹にも触れた。

 同町は昨年、国連世界観光機関(UNWTO)が「ベストツーリズムビレッジ」(BTV)として山形県西川町とともに認定。日本では岐阜県白川村や長野県白馬村などに続き8番目(九州初)。今回は世界的なBTV認定記念を冠し、世界自然遺産・奄美トレイルウォークイベントを2年ぶり計画した。

 開会式の午後3時時点の気象は気温13度に加え、体感温度をさらに下げる北北西の風11・7㍍。主催者側の〝町三役〟もそろって参加し、森田弘光町長はあいさつで「今年一番の寒さの中、素晴らしい志をお持ちの皆さんに感謝」。BTVについては「日本のビッグネームの地域の中にわが天城町も認定を受けた。世界自然遺産・奄美トレイルを含め、地元にいる私たちがまずその素晴らしさを知ろう」ともアピール。

 コースは当初、県道伝いに同町北端の景勝地「ムシロ瀬」海岸(奄美群島国立公園・第1種特別地域)を折り返す6・6㌔を計画したが、冷たい強風に高波が打ち寄せる同海岸を避け、与名間集落の「氏神(うじがみ)神社」を折り返すコースに短縮。町自然保護専門員・岡崎幹人さんのガイドで沿道の植物相などの説明も受けた。

 自然観察が大好きな小学3年生のおいを誘って参加したという廻美沙さん(42)=同町兼久=は「とても寒かったが、車で通り過ぎるのとは違ってのんびりと自然を満喫。ヒカンザクラの蜜を吸うメジロ、鮮やかな菜の花など春の息吹も感じました」とにっこり。