実験農場にソーラーシェアリング導入

新年度の事業計画などを確認した参加者ら(26日、知名町フローラル館)

ゼロカーボン推進協
事業成果や取り組み確認

【沖永良部】第6回ゼロカーボンおきのえらぶ推進協議会(会長・今井力夫知名町長)が26日、知名町フローラル館であった。和泊、知名両町の首長や関係機関からオンラインを含め約40人が参加。今年度の事業成果や新年度の取り組みについて確認した。

最初に、今年度の脱炭素先行地域づくり事業の成果について報告があり、小中学校や公共施設における照明設備のLED化や太陽光発電設備の設置状況を確認。公用EV(電気自動車)の導入については、知名町が昨年12月に軽バン3台を納入済み。和泊町は軽バン1台と軽乗用車1台を今年2月に納入済みで、新年度にEVマイクロバス1台を納入予定とした。

新年度の事業計画では、公共施設における照明設備のLED化をさらに進めていくほか、太陽光発電設備の設置については知名町3施設(下平川小学校、田皆地区浄化センター、住吉地区浄化センター)、和泊町4施設(町役場、沖永良部クリーンセンター、城ケ丘中学校、実験農場)で行う計画。また、実験農場については農業と太陽光発電を同時に行う「ソーラーシェアリング」を導入する。

続いて、太陽光発電の導入や管理を行うPPA事業のスケジュール確認や、脱炭素事業における中心技術「DGR」導入に伴う既存の内燃力機への技術的影響と、今後太陽光発電設備を増やしていく上でDGRの重要性について説明があった。

意見交換で、参加者から「設備導入後の結果をどのように評価をしていくのか」「脱炭素を進めていくことで、地域の経済力や住民の活力につなげていくことが大事」などの意見が出た。

27日は島内視察を行う。