奄美大島に里帰りした「ユワン」。「QuruGuru」の環境にも慣れ元気だという(写真は環境省提供)
大和村QuruGuru 飼育アマミノクロウサギ
鹿児島市の平川動物公園で飼育されていたアマミノクロウサギ「ユワン」(雄・4歳以上・体長約40㌢・体重2㌔)は18日、大和村の飼育研究施設「アマミノクロウサギミュージアムQuruGuru(くるぐる)」に空輸された。
村はこの日、児童らを招いた「お出迎え式」を企画していたが、ユワンの乗り物酔いのため中止となった。
その後の容体が心配されたが、同施設でユワンの飼育を担当する豊田英人獣医師によると「症状は回復し、元気」とのこと。
平川動物公園にいた頃からけがによる後遺症と思われる「右にくるくる回る」ストレス症状があったというが、同施設に着いて数時間後には落ち着きを取り戻したという。
「ノゲシ(キク科の野草)、サツマイモ、少量のリンゴを食べた」といい、非公開エリア(2×5㍍)に歩き出て、元気な様子だったという。
豊田さんは昨年5月、平川動物公園で10日間の飼育研修を受けた。その時の経験から「ユワンは餌の好き嫌いが激しいので、バリエーションを増やす必要がある。新しい環境に慣れるよう極力干渉せず、穏やかに育てたい」と話した。