企画展「奄美へ」に出展する作家たち
田中一村記念美術館
作家6人、企画展始まる
島内外の作家・アーティスト6人による企画展「奄美へ」(同実行委員会主催)が1日、奄美市笠利町の県奄美パーク・田中一村記念美術館企画展示室で始まった。奄美を通じて着想を得た油絵や写真、造形の作品39点を展示。島の風景や文化、日常が織りなすアートが来場者の目を楽しませている。23日まで。
画家の畠理弘さん(奄美市)、造形作家の田島木綿さん(埼玉県)、アーティストの鈴木純子さん(東京都)、写真家の古賀亜希子さん(同)、長見有方さん(北海道)、染織家の伊藤昌代さん(千葉県)の6人が出展。2022年に行われた企画展「8人のモノトーン展」の第2弾で、畠さんの知人である長見さんが声掛けし、全国から集まった。
鈴木さんは、奄美群島や沖縄県の海岸で集めたプラスチックごみで、魚型に模した立体作品を創作し並べた。田島さんは、イラストや文字が特徴的な島々の段ボールで郵便受け(ポスト)11点を作り、インスタレーション(空間芸術)として展示。本場奄美大島紬技術専門学院で織りの技術を学んだ伊藤さんは、糸から紡いで織った反物を独創的に飾り、静物などをテーマに具象・抽象画を描き続ける畠さんは、50~200号の大作油絵8点を豪快に出品した。
鈴木さんは「奄美でインスピレーションを得て、自然と生まれた作品群。地元をつなぐアート。気軽に足を運んで、みんなで一緒に楽しんで」と呼び掛けている。
時間は午前9時~午後6時(最終日は同4時まで)。19日休館で、入場無料となっている。