「あまみ群島ワンダートリップ」

奄美群島各島の物産が販売された「あまみ群島ワンダートリップ」


30種類以上の黒糖焼酎が取りそろえられた「黒糖焼酎バー」は会期中連日にぎわいを見せた

奄美オンリー百貨店で初
阪神百貨店梅田本店で物産、「黒糖焼酎バー」も

 【関西】奄美群島8島の物産を販売し魅力をPRするイベント「あまみ群島ワンダートリップ」が2月26日~3月3日まで、大阪府大阪市北区の百貨店・阪神梅田本店1階食祭テラスで開かれた。全国の百貨店で“奄美群島オンリー”でのイベントは初という。シマ唄ライブやトークショー、コミュニティFMの公開収録があったほか黒糖焼酎を取りそろえた「黒糖焼酎バー」も人気を博した。

 物販ではNPO法人離島経済新聞社代表理事の鯨本(いさもと)あつこさんが厳選した群島内物産を扱う22ブースが出店。食品ではタンカンやバレイショなどの旬の農作物のほか、女性や若年層向けにプリンやジェラートなどの加工品を幅広く販売。また徳之島のコーヒーや鶏飯などは、その場で調理したものを飲食できるスペースも設置された。

 イベント発起人の(一社)奄美群島観光物産協会・物産部リーダーの横嶋泰葉さんは「奄美の手つかずの自然を表現するためにワンダートリップと名付けた。食と文化を融合させる今までにないイベントにしたくラジオの収録や黒糖焼酎バーなどを試みた」と語る。例年大阪府内では豊中市で同協会主催の物産展を開催していたが会場が長期利用不可に。「郷友会の声に応えるためにも関西で続けたい」との思いから大阪の百貨店勤務が長い横嶋さんの人脈を生かし1年以上の準備期間を経て同イベントにつなげた。

 3月1日・2日に行われた、あまみエフエム・ディ!ウェイヴの公開収録ではパーソナリティーで渡陽子さんが登場し、会場を訪れた買い物客にもマイクを向けてのインタビューも。イベントホールに「うがみんしょーら」とシマグチを響かせた。

 立ち飲み形式の黒糖焼酎バーでは群島全酒蔵の焼酎を最低一種類以上ずつ提供。バーを手掛けた酒屋・まえかわの前川健悟さんは「各島の焼酎が偏りなく売れているのが面白い。お薦めの飲み方など質問してくれる人も多く、焼酎についていろんな話ができた印象」と振り返った。