関西奄美会総会・芸能大会

来場者もステージに招き会場を盛り上げたゲスト出演の城南海さん

空き家対策呼び掛けも
1700人が来場

 【関西】関西奄美会(先山和子会長)は9日、兵庫県尼崎市のあましんアルカイックホールで第108回総会・芸能大会を開催した。関西在住の奄美群島出身者ら約1700人が来場し歌謡や踊りなど多岐にわたる演目を楽しんだ。今回は総会後に、奄美群島広域事務組合から空き家所有者へ賃貸としての有効活用の呼び掛けも行われた。

 第一部の総会。先山会長は「若い世代が増え、これからの奄美会について熱く語り合っており、新しい風を感じる」とあいさつ。過疎化に伴う空き家問題、廃校などを故郷の課題として挙げ、「課題を共有し、故郷の発展に寄与したい」とした。

 総会終了後、奄美群島広域事務組合が空き家活用の呼び掛けを実施。登壇した同組合の児玉啓介さんは「島暮らしのニーズが高まっているのに移住してもらえない一番の原因が圧倒的な住居不足」と説明。群島内に4300軒の空き家がある調査結果を示し、来場した会員らに「空き家を貸したい、売りたいとお考えの方は行政窓口に問い合わせてもらいたい」と訴えた。

 第二部では各郷友会会員らが踊りや歌を披露。沖永良部島の島民創作ミュージカル「えらぶ百合物語」のメンバーも出演し、5月に同県西宮市の会場で予定される初の県外公演をPRした。このほか歌手の城南海さんもゲストとして登場し、シマ唄やオリジナルの楽曲で会場を沸かせた。