新鮮な食材でレストランメニューを

テーブルに飾られた鹿児島県の食材と提供される予定のメニューサンプル
プロジェクターを使って、食材を身近に感じさせる取り組みも

鹿児島の〝隠れた逸品〟「月日貝」を全国へ

【東京】鹿児島県は、第1次産業を盛り上げようと、食材を新鮮なうちに届け、活用してもらう取り組みを㈱FAMER YOUのプロデュースで「Discover Hidden KAGOSHIMA」を開催している。3月1日から全国8店舗のレストランで期間限定メニューを展開し、今しか味わえない特別な一皿が提供される。

2月26日、東京目黒の青葉台にあるRIVERSIDE CLUBでメディア向け試食会が開催された。レストラン内には鹿児島の食材が盛られたテーブルが用意され、県東京事務所の伊地知芳浩所長から鹿児島の特産品のPRがあり、続いて九州旅客鉄道㈱の新山夏江さんからJR九州の新幹線を利用した列車物流「はやっ!便」などが紹介された。FAMER YOU代表の田尾あゆみさんからは鹿児島の食材との出会い、「月日貝」や鹿児島の食材の魅力が紹介された。

この日は女性誌、ラジオ曲など20社が招待された。同店で提供される「月日貝とローストトマトのペペロンチーノ、AZABUDAI HILLS CAFEで提供予定の初ガツオのカルパッチョの試食があった。

月日貝は鮮やかな赤と白のコントラストが特徴的な二枚貝で、地元の若手漁師たちが種苗研究を進め、「持続可能な漁業」を実現している。県北部の伊佐地区で焼き物を作っている、さのるりさんが貝殻をアップサイクルした土器の皿での提供も予定されている。

同企画は3月から5月にかけて、東京3店舗(他にTHE TEST KITCHEN)、京都(ERUTAN)、名古屋(THE GATEHOUSE、鹿児島3店舗(THE ROOF、Bee、KOTOBUKI HOTEL提携レストランTAKE BAKERY AND  CAFE)で開催される(店舗によって開催期間は変わる)。

出席していた料理芸人「クック井上。」さんは、「カツオの鮮度が抜群。歯触り、舌触りが別物。シンプルな味付けでカツオのうまみを味わうことができた」、月日貝についても「癖のないおいしさ。見た目もネーミングもいい」と講評した。