医療功労賞受賞を報告

メダルを掛け、賞状を手に記念撮影する加納特命副園長

加納特命副園長、市長表敬
和光園園長11年の功績

2024年度第53回医療功労賞の中央表彰を受賞した奄美和光園の加納達雄特命副園長は17日、安田壮平奄美市長を表敬訪問した。加納特命副園長は、受賞の喜びを「入所者が普通の生活ができるよう支えたことが評価されてうれしい」などと市長に報告した。

加納さんは11年4月から22年3月までの11年間にわたり、奄美和光園の園長を務め、現在は特命副園長として同園と入所者を見守り続けている。

同賞は、1972年に地域医療への貢献者を顕彰する目的で読売新聞社が創設。以来、地域医療に携わる約4800人を表彰し、その中でも特に優れた798人を中央表彰受賞者として顕彰してきた。厚生労働省と地方厚生局が連携し、地方表彰受賞者を表彰。地方表彰者の中から10人のみが中央表彰に選ばれる。

安田市長は「入所者の思いに寄り添い、穏やかな療養生活のために尽力された」と祝福し、「地域に開かれた奄美和光園と入所者をこれからも温かく見守って」と話した。

加納特命副園長は「ハンディキャップを背負わなければならなかった入所者の声を聞き、普通の生活を送ってもらいたいという思い一心で務めた」と園長時代を振り返り、「療養所の内外が同じ世界になることが理想と思い、これからもできる限り力を尽くす」と語った。