奄美地方も寒の戻りで気温が低下した17日、強風・波浪注意報が出され、海上のしけにより「赤灯台」がある名瀬港西防波堤には高波が押し寄せた
最低気温 全て「最も寒い時期下回る」
海上しけ高波 上り便が欠航
17日の奄美地方は上空に寒気が入り込み、気象庁の観測地点全て(8地点)の最低気温が「最も寒い時期を下回る」となった。最低気温が最も低かったのは伊仙町伊仙の10・5度。
北部では奄美市笠利町10・6度、同名瀬11・1度、喜界島11・7度、瀬戸内町古仁屋11・1度。笠利の最低気温は前日を2・5度下回り、平年差で3・8度低かった。南部の最低気温で最も高かったのは与論島の12・3度。唯一12度を超えたが、それでも前日より1・9度低く、平年差で3・8度下回った。
寒の戻りについて名瀬測候所は「地上から1500㍍付近はマイナス1~2度で、冷たい寒気が入り気温が下がった」と説明。奄美地方には強風注意報が発表されるなど風が強く、日中は晴れ間があったものの、気温以上に寒さを感じる一日となった。
18~19日の奄美地方の天気予報は曇りで、上空1500㍍にはマイナス3度の寒気が入り込む見込み。最低気温は10度前後、最高気温も15度前後にとどまる見通し。3月中旬を過ぎても、しばらくは防寒対策が必要となりそう。
波浪注意報も出ており、奄美地方の海上はしけ、名瀬港内の防波堤には高波が押し寄せた。荒天の影響で鹿児島―奄美―沖縄の定期航路では、マルエーフェリー運航の「フェリー波之上」が17日那覇発上り便を欠航とした。