脳幹刺激し運動能力を

遊びを通じてさまざまな動きを経験する子どもたち

 

 

 

キッズ・コーディネーション学ぶ
ASA講習会

 

 

 脳幹を刺激し、身体を思い通りに動かせる能力を促すトレーニング法を学ぶ「キッズ・コーディネーショントレーニング」の講習会が20日、奄美市の名瀬運動公園体育館であった。子どもたちは、簡単な体操や遊びを通じてさまざまな動きを経験し、身体と脳のつながりを高めた。

 コーディネーショントレーニングとは、脳幹を触発し、体の動きや加減を調整する能力を鍛える基礎運動のこと。動きに連動する神経は12歳頃までに完成されるとされ、成長期にあたる小学1・2年生を対象に実施した。

 講師は、柔道整復師で同トレーニングコーチのDAIKIさんが務めた。主催するASA奄美スポーツアカデミーの園田明理事長はあいさつで、「飛んだり跳ねたり、走ったりと、脳を刺激し成長を促して」と呼び掛けた。

 講習会では、膝抱え運動や前転の動作で、体を揺すったり、片足で立ち上がる動きを取り入れ、体のあらゆる部位を自由に動かした。動物のワニの動きを真似て四つんばいで走ったり、風船を使った遊びでは、片手で風船を突いて浮かせる動作をキープしながらリレーを行うなど、みんなで汗を流した。

 講習会の後は、保護者を対象にトレーニングのポイントなども解説した。ドッヂボールなどのスポーツが好きだという朝日小1年の町田朔くん(7)は「今までやったことのない動きもあった。ワニの動きが楽しかった」と笑顔だった。

 近年は、コロナ禍を境に外で遊ぶ機会も減り、当たり前の動きができない子どもたちも増えているという。DAIKIさんは、「大人が制限しないことも大事。見守ることで幅広い遊びを楽しませてあげてほしい」とアドバイスを送っていた。