大和村のタンカンなどを紹介しながらあいさつする伊集院村長
大きなタンカンからこぼれるタンカンまんじゅう

大和村スモモとポークフィレ肉のロースト
【東京】大和村は15日、新宿区のホテルオークラレストランワイン&ダイニングDuke(西新宿1の26の2新宿野村ビル50階)で「奄美大島『たんかん』商談会」を実施、約50人が参加した。同村特産のタンカンや天日干しスモモを使った特別コースを堪能しながら、活発な交流会となった。
同商談会は、㈱ホテルオークラエンタープライズ(正岡久光代表取締役社長)が、大和村が取り組む「DISCOVER AMAMIOSHIMA YAMATOSON」に参加したもの。特産品の販売を広く展開し群島の興隆を図ろうとする同村と、ホテルオークラがタイアップした。奄美からは伊集院幼村長をはじめ、生産者が出席。在京の奄美出身者や鹿児島県関係者らが参加した。
会場レストラン奥には眼下に広がる街の灯りをバックに趣向を凝らした料理がずらり。最奥の台上に一抱えはありそうなまんじゅう生地で作られたタンカンが。中には、タンカン汁を練り込んだ多くのまんじゅうが入っていた。
伊集院村長は「大和村の福元盆地は他に類を見ない果樹栽培環境を誇り、最もおいしいタンカンができる。また大和村のスモモ『花螺李(ガラリ)』は独特の食感ある希少種で、皇室に献上された」などと笑顔であいさつ。
徳之島出身でホテルオークラエンタープライズの正岡社長は「これからも奄美との絆を結んでいきたい」と語った。続いて和、洋、中華の各シェフが、それぞれ味の決め手となるソースにタンカン果汁を混ぜるなどの工夫を紹介。山崎正副総料理長は「料理に対して、果実の香りや風味をいかに生かすことができるか、同僚の料理人と協議しながら試行錯誤を繰り返した」と説明した。コース料理が振る舞われると、東京奄美会の宮地正治会長は「徳之島の豚肉にスモモソースがかかっていておいしかった」と満足気に語った。また、鹿児島市東京事務所の高木悦子所長は「デザートのクレープの香りが良かった」と笑顔だった。他のテーブルでも、絶品にうなずきながら生産者らと活発な意見交換がなされていた。