証明書取得、郵便局でも

伊集院幼村長と中島秀一東城郵便局長がテープカット


名音郵便局に設置された証明書交付端末を体験する伊集院村長

役場含めて発行端末設置 大和村

 大和村役場と名音郵便局は24日、住民票の写しなどの行政証明書を発行する「キオスク端末」を設置し、交付サービスを開始した。伊集院幼村長や村議、局員らが祝福し、役場 庁舎から離れた地域に居住の村民は平日に名音局「セパレート型」、平日及び土日祝日は役場(奄美群島内で初めて)のキオスク端末「マルチコピー機」を活用し行政証明書を取得できるようになった。

 同端末で取り扱う証明書は、住民票や印鑑登録証明書。また、所得証明書、所得・課税証明書の取り扱いは6月頃開始予定。名音局は大和村民で、マイナンバーカードがあれば誰でも利用できる。

 証明書を取得するには、名音局の場合、村民が申請用端末のタッチパネルを操作して、交付したい証明書を選択。受け付け表を受け取った局員が印刷用複合機で発行。料金は局員に支払う。

 役場窓口では操作は同じだが、お金をコイン入れに投入すると証明書が発行される。料金は共に各種1通200円。機器の導入には国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用した。

 セレモニーでは、伊集院村長や中島秀一東城郵便局長らがあいさつし、テープカットを行った。伊集院村長が自ら証明書の交付を体験。伊集院村長は「時代にあった取り組みが大事。名音郵便局を拠点とし、今里・戸円集落の人たちも活用させてもらえることになりありがたい」と述べ、中島局長は「郵便局の職員が証明書発行の手伝いをさせてもらう。地域あっての郵便局なので今後も気軽に利用してほしい」と期待を込めた。

 川内雄心名音郵便局長は「集落の人たちに郵便局が対応できることを増やしていきたい」と話した。利用可能時間=名音局は平日午前9時~午後5時。役場=平日及び土日祝日午前8時半~午後5時15分。

メモ

 大和村=人口1413人、マイナンバーカード普及率1241枚、87・8%(3月9日現在)。2024年住民票発行885枚、印鑑登録証明書315枚、所得証明書約500枚を発行。