島食材を活用、ホテルオークラ・シェフが開発した伊仙町「百菜」オリジナル新メニューの4種=26日、伊仙町
好評だった試食会の模様
【徳之島】伊仙町運営の直売所「百菜(ひゃくさい)」(同町伊仙)のカフェ・レストランで26日、ホテルオークラのシェフたちがプロデュースした「島の恵みを味わう、バラエティ豊かな新メニュー」の発表試食会があった。島内の食材を活用したオリジナルメニュー4種と、同ホテルの味シリーズ5種はいずれも好評だった。4月1日からランチメニューに登場する。
町当局によると、同メニュー開発は㈱スポットライト企画によるJAや徳之島3町連携の農畜産物付加価値向上プロジェクトを契機に、㈱ホテルオークラエンタープライズ(HOE)の協力を得ながら「伊仙町の食材の魅力を最大限に引き出すべく始めた」という。
開発した新メニューの一例は、▽百菜オリジナルが、①「島豚のパン粉焼きマスタードソース定食」(1人前1200円)②「島豚丼」(1000円)③「なり味噌=みそ=(そてつ味噌)煮込みうどん」(同)④島豆腐の麻婆豆腐定食(1100円)の4種。▽HOE「ホテルの味シリーズ」(冷凍プライベート商品)が、①オムライス(1200円)②スパゲティ・キノコのクリームソース③同・ミートソース④同ナポリタン(各1200円)⑤担々麺(たんたんめん)(同)の5種。
発表試食会には大久保明町長や町議、一般など計7人が参加した。百菜調理スタッフの調理研修にも協力したホテルオークラ調理部の戸島裕次長 (洋食)と、同グループホテルの西川和浩・和食調理長の両シェフの解説にも耳を傾けつつ、オリジナルの和・洋・中華の味をテイスティング。異口同音に「おいしい」と好評だった。
同町の地域創生推進に協力している㈱南西テレワークセンター(奄美市)の南郷辰洋社長(81)=同町犬田布出身=は「おいしい。料理の仕方で素材がこんなに生きるとは。伊仙町は自然や文化遺産はすごいが、食が加わると新たな観光になると思う」とも。
百菜の盛山一成店長(47)は「徳之島は良い食材がそろっている半面、その魅力が顧客に十分に伝わっていない課題もあると思う。素材を加工・調理することでその良さや新たな食べ方、商品の可能性を知ってもらうのがこの企画。調味料の材料もそろっている。旬の食材を活用して発信したい」と話した。
「百菜」のランチタイムは午前11時半~午後2時(毎週月曜日は定休日)。問い合わせは電話0997・86・2793へ。