環境保護教育と教育民泊の包括連携協定を締結した竹田泰典町長(左)と草野貴友理事長
毎年20人が環境教育民泊
龍郷町
龍郷町と公益財団法人草野河畔林トラスト財団(草野貴友理事長)=北海道江別市=は26日、自然・文化・歴史・伝統の発信と自然環境の保全を目的とした包括連携協定を締結した。今後10年間、同財団が主催する環境保護教育ツアー20人が同町を訪れ、次世代のリーダーを育成する環境教育の場とする。
同財団は1995年創立。北海道でナショナルトラスト運動(自然環境などを買い取り次世代に残す活動)に取り組み、自然保護思想の普及啓発や環境教育なども行っている。
協定は、昨年7月に同財団の自然環境教育ツアーの小学生など34人が、同町の「教育民泊」のプログラムで3連泊したことがきっかけとなり実現。
同町長室で行われた調印式で草野理事長は「7月のツアーが好評だった。引率した副団長からぜひ毎年やりたいとの申し出があり決断した。(協定書では5年となっているが)10年は継続できる。自然環境を後世に伝える次世代のリーダーの教育の場としたい」と期待を示した。
竹田泰典町長は「自然を将来にどうつなげていくかは課題。龍郷の地が、北海道の子どもたちの気づきの場となり、地元の子どもたちにとっては、交流を通し町に誇りを持ってもらう機会としたい」と話した。
同財団が自治体と協定を結ぶのは初めて。今協定に基づき、今年は7月28日から8月1日の日程で、同町などで環境保護教育ツアーを実施する。