全国かべ新聞コン「特別賞」を射止めた『エネルギーの果てまで行ってみっが!in徳之島新聞』
発行人の伊仙小6年生三島麗央奈さんと時小春さん(提供写真)
【徳之島】全国小学4~6年生対象の2024年度「わたしたちのくらしとエネルギー かべ新聞コンテスト」(経済産業省資源エネルギー庁主催)の最終審査結果の発表があった。伊仙町立伊仙小6年生の三島麗央奈さんと時小春さんが取材・編集・発行した『エネルギーの果てまで行ってみっが!in徳之島新聞』が見事「特別賞」を射止めた。
同かべ新聞コンは「わたしたちのくらしとエネルギー」をテーマに、小学生のエネルギー問題に対する関心と当事者意識を喚起し、学校や家庭・地域における実践行動を促すことなどを目的に毎年募集。今年度の最終審査会がこのほどあり、▽最優秀賞(経済産業大臣賞)2点▽特別賞7点▽優秀賞11点▽入賞19点▽学校賞3校を選び公表した。
最優秀賞に次ぐ特別賞(九州地区唯一)に食い込んだ『エネルギーの果てまで行ってみっが!in徳之島新聞」(昨年10月3日発行)。発行人の伊仙小6年の三島さんと時さんは共同取材を通し、まず地球温暖化を防ぐために家庭や学校でできるエアコンの適温使用、こまめな節水・節電など身近な努力点を子ども目線で抽出してアピール。
そのうえで「新時代の太陽光発電・ペロブスカイト」や「海洋温度差発電」のことも自分たちで調べ、そのメリット及びデメリットも考察。世界自然遺産に登録された徳之島における外来生物問題など課題も交えつつ、サトウキビのバイオエタノール転用やその搾りかすバガス燃料を使った発電、二酸化炭素を使った発電方法―など可能性にも触れている。
「今地球ではさまざまな環境問題が発生。エネルギー問題もそう。『まだ大丈夫』とスルーしていたこともどんどん問題化。世界ではたくさんの対策が取られているが、解決できない問題も。これからは私たちの世代がこれら問題を解決に導くことが大切。今からでもアクションを起こし、自分たちができる対策をとっていきたい」(要旨)と結んでいる。
特別賞に2人は「素晴らしい賞を頂けてとてもうれしい。これまではエネルギーや環境問題を深く考えたことはなかったが、かべ新聞をきっかけに未来のエネルギー問題も考えるように。これからも徳之島の身近な環境問題に取り組んでいきたいです」と話した。