無病息災を願い赤ちゃんの足を海水へ浸す親子ら(3月31日、奄美市笠利町)
親子連れが初節句祝う
奄美群島各地で
旧暦の3月3日(サンガツサンチ)にあたる3月31日、奄美群島各地で海開きがあった。海岸で神事が執り行われる中、初節句を祝おうと赤ちゃんの足を海水に浸す家族連れの姿も。海の安全や無病息災など海水浴シーズンを前に、さまざまな願いが込められた。
奄美市笠利町の用安海岸では、リゾート施設「ばしゃ山村」(奥圭太村長)が海開きの行事を開催。神事が執り行われ、奄美海上保安部や警察、観光事業者ら関係者約30人が参加。地元唄者によるシマ唄の奉納後、奄美大島観光協会の越間得晴会長が海開きを宣言した。
この日、用安海岸はあいにくの雨模様で、海水温度は17度を記録したが、海岸には15組の親子が集合。奄美の伝統行事サンガツサンチに倣い、我が子の足を海水へと浸した。
龍郷町浦の田中悠香(ゆか)さん(31)は生後8か月の長男、友椎(ゆい)ちゃんを連れて浜辺へ。2年前に参加した長女の悠暖(ゆの)ちゃん(2)が見守る中、「大泣きはしたが、我慢強く頑張ってくれた。元気にすくすく育ってくれれば」と願いを込めた。
奄美市名瀬の大浜海浜公園でも海開き行事を開催。19日は瀬戸内町の清水海岸で海開きを予定している。