「だれでもトイレ」を設置

「ジェンダー平等推進のまち」宣言の一環で設置された「だれでもトイレ」=1日、天城町

性別・障がいに関係なく…
ジェンダー平等推進で天城町

 【徳之島】天城町は、だれでもが心豊かに笑顔で暮らせる町を目指し昨年10月、「ジェンダー平等推進のまち あまぎ」を宣言し、各種啓発活動のソフト面に加え1日、町役場と町防災センターに「だれでもトイレ」を設置した。

 同町は2023年3月に第2次町男女共同参画基本計画を策定し、町条例の制定も経て「男女共同参画社会・ジェンダー平等の実現」への取り組みを推進。意見募集(パブリックコメント)や性的マイノリティー当事者も講師に招いた講演会など啓発活動にも取り組んできた。

 そして昨年10月1日、男女共同参画・ジェンダー平等のさらなる推進を図るため、「全ての人々が性別や年代、立場に関係なく、自分らしく暮らせる社会の実現、だれもが心豊かに笑顔で暮らせる町」(要旨)を目指し、奄美初のジェンダー平等推進のまちを宣言した。

 「だれでもトイレ」は同実現への〝ハード面〟の第一歩。場所は▽役場庁舎1階・3階フロア▽町防災センター1階・2階フロアの計4か所。車いすでも利用できるスペースを確保している従来の「多目的トイレ」を充て1日から表示した。

 町当局は「性別や障がいの有無などにかかわらず、だれでもが安心して気兼ねなく、自らが必要とするトイレを選択することができます」などとアピールしている。