徳之島亀徳港の静穏度を高め安全・安定利用へ総延長「520㍍」に延伸。計画を見直し整備が進む「防波堤(沖・南)」=4日、徳之島町
【徳之島】県が、鹿児島―沖縄航路の徳之島亀徳港(徳之島町)改修事業で「防波堤(沖・南)」の整備に着手し25年が経過した。地元自治体など官民の要望で当初の計画総延長300㍍を520㍍に延伸。計画見直しを加味した本体工事の2024年度末進捗(しんちょく)率は約58%(約300㍍、投入事業費約190億円)。外海離島港内の静穏度を高めて安全な航行・港湾作業など環境づくりが進む。
県当局の当初計画のデータによると、徳之島東岸・太平洋側の外洋に面した亀徳港(本港及び新港)は、夏季は南西~南東の風が50%以上、冬季は逆に北西~北東の風が60%以上。特に夏季は南方向からの風による波浪の影響を受けやすく、島の反対側の天城町平土野港(陸路約28㌔)への接岸港変更や、最悪「抜港」もたびたび発生。海路に依存する生活物資の搬入や生産物輸送などにも支障を来してきた。
同港湾には既設の「防波堤・南」(延長500㍍)と「同・北」(通称・一文字、同150㍍)があるが、外洋に開口した港湾のため、台風接近時などは岸壁後背の旅客ターミナルも高波被害を受けるなどしてきた。
このため県は地元自治体や船会社、港湾荷役会社など関係者の要望にも沿って奄振事業費(国90%、県10%)で2000年度から同防波堤設置工事に着手。亀徳新港岸壁(亀津側)の沖合約1㌔・水深約30㍍の地点に当初計画(延長300㍍、幅32・4㍍)の整備を年次的に進めてきた。
県大島支庁徳之島事務所(建設課)によると総延長520㍍への延伸は、地元行政など関係者の再要望にも応えて23年度に計画を見直した。四半世紀を経た24年度末までの整備済み延長は「約300㍍」で、計画見直しを加味した進捗率は「約58%」という。
毎年度の奄振予算枠や建設資材費の変動など諸要因もあり現段階で「総事業費見込み、完工目標年度ともに見通せない状況」だが、「港内の静穏度をより高めて船舶の安全な航行、安全な荷役作業など環境づくりを推進したい」(同課)としている。

