亀津中吹奏楽部がエール

日本管楽合奏コン「最優秀賞」の亀津中吹奏楽部がミニ演奏会でエールを送った=5日、亀津中校庭

春の交通・地域安全で出発式 徳之島

 【徳之島】春の全国交通安全運動(6~15日)と「春のこどもの安全見まもり大作戦」(7~18日)の徳之島地区の出発式(同署主催)が5日、徳之島町亀津中学校庭であった。高齢者死亡事故の多発や殺人事件の発生を憂慮し、連携した交通安全・防犯活動を決意。亀津中吹奏楽部(部員20人)がミニ演奏会で花を添えた。

 全国交通安全運動の重点は、①子どもをはじめ歩行者が安全に通行できる道路交通環境の確保、正しい横断方法の実践②歩行者優先意識の徹底と「ながら運転」等の根絶、シートベルト・チャイルドシートの使用促進③自転車・特定小型原動機付き自転車利用時のヘルメット着用と交通ルール順守の徹底―など。

 「春の子どもの安全見まもり大作戦」では、通学に不慣れな児童も多い進級・進学のこの時期に、ウォーキングやジョギング、買い物、犬の散歩など日常生活を行いながら、防犯の視点を持って子どもたちの安全を見守る「ながら見守り活動」の普及も図る。

 徳之島地区防犯組合連絡協議会や交通安全協会、安全運転管理協議会、3町行政、署員など関係者約90人が参加。原口浩二署長はあいさつで「昨年は(保育士)殺人事件が発生し、非常に憂慮すべき状況。子どもたちを犯罪から守る登下校時の見守り活動や不審者情報の共有を」などと要望。管内の交通情勢で昨年は事故件数こそ減ったが、高齢者事故が約6割(うち死者3人)を占めたことを憂慮。子どもと高齢者を守る活動の連携を求めた。

 地区防犯組合連絡協と交通安全協代表あいさつに続き、伊仙町役場に対し2025年度「安全運転管理モデル事業所」指定書を交付。少年指導員2人と少年補導員14人の各代表には委嘱状を交付・披露した。

 九州地区から唯一「日本管楽合奏コンテスト」(昨年11月・東京)に21年ぶり出場を果たし最優秀賞に輝いた亀津中吹奏楽部が、軽快な「太陽にほえろ! メインテーマ」や「風になりたい」などを演奏して関係者にエールを送った。