今年3月10日、旅客2003人を乗せ寄港した「ノルウェージャンスカイ」
寄港数減も総旅客数増
14回、1万3千人以上
奄美市の名瀬港への2024年度クルーズ船寄港数は、前年度の19回から5回減って計14回だった。総旅客数は1万3163人で、前年度より1794人増加した。市紬観光課の担当者は「旅客数が2000人前後の大型外国船が5回寄港したことが、総旅客数を増加させた」と話す。コロナ禍前の19年度の総旅客数1万7118人に戻りつつある。
24年度の14回の寄港のうち、外国船が10回、国内船が4回で、大型外国船は、ノルウェージャンスピリットが3回、ノートルダム1回、ノルウェージャンスカイ1回だった。
コロナ禍前の19年度は、寄港数20回(総旅客数1万7118人)だったが、20、21年度はコロナ禍によりゼロ、コロナ禍から回復に向かった22年度は寄港数11回(同3510人)、23年度は寄港数19回(同1万1369人)だった。
同課の担当者は「バスやタクシーなど2次交通や通訳が課題。また、商店街では一部の店舗に客が集中することがあった」とした。一方で「大島高校と奄美高校の英語部の生徒が商店街で通訳してくれたことは、各店舗からも喜びの声が聞けた」とし、「官民が連携し、旅行客のおもてなしをするとともに、地域を元気にする取り組みにつなげていきたい」と話す。
また、今年度も前年度同等の寄港数が見込まれるとしている。4月は7日に初の寄港があり、16日以降に3回の寄港を予定している。