サッカー日本代表・森保監督奄美へ

特別対談会を告知するポスターを持つ、サッカー日本代表の森保一監督の来島機会を創出したティダムーンの肥後勝代・代表取締役と奄美市サッカー協会の島袋修会長(10日、奄美新聞社)

27日、安田市長と特別対談
「未来担う子どもたちへ」テーマに

2026年サッカー・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で、世界で最も早く予選突破を決め、8大会連続8度目のW杯出場となる日本代表の森保一(もりやすはじめ)監督が奄美大島に来島する。子ども・大人を問わずスポーツに取り組む人々が多く盛んな土地柄に共感、「奄美大島の未来を担う子どもたちへ」をテーマに、安田壮平奄美市長と特別対談会を開く。

森保監督が京都パープルサンガの選手時から親交のある京都在住の事業家が縁を結んだ。この事業家は、奄美リゾートホテルティダムーン(奄美市笠利町)の肥後勝代・代表取締役の知人でもあり、肥後代表によると、2人で数年前に来島しホテルに宿泊したこともあった。

来島の際、森保監督は、土日になるとさまざまな大会が開催されるなど奄美のスポーツ熱に関心を示し、「子どもたちに何かできることはないか」と肥後代表に話をしていたという。肥後代表は「これを覚えていたのではないか。W杯出場が決まったバーレーン代表戦直後に連絡があり、この日程なら奄美に行くことができると話された」と振り返り、肥後代表は安田市長に相談。「(世界最速でW杯出場権を獲得した日本代表チームを指揮する監督の来島は)島が元気になるチャンス」として市長も協力を申し出、奄美市サッカー協会(島袋修会長)を紹介しつないだという。

プロサッカー指導者の森保監督と、ナビゲーター(進行役)を務めながらの安田市長との特別対談会は27日(日曜)午後6時~7時半、奄美市笠利町の太陽が丘総合体育館で。入場無料。森保一監督講演会実行委員会の主催。市サッカー協会の島袋会長は「W杯出場を決めたばかりで全世界から注目されている旬の監督が奄美にいらっしゃる。小学、中学、高校時代は選手として無名で苦労を重ねてきただけに、選手の気持ちを尊重した指導で知られている。サッカーに取り組む姿勢、人の育て方など多くの子どもたち、指導に携わる人々が来場し、監督の話を聞いてほしい」と来場を呼び掛けている。問い合わせは、同実行委員会電話080・1457・2372まで。

実行委によると、森保監督は1968年8月23日生まれ、長崎県育ち。長崎日大高校からマツダサッカークラブ(現サンフレッチェ広島)に加入。指導者としては広島を指揮して3度のJリーグ優勝を経験し、その後U―20日本代表監督、18年には日本代表監督に就任、22年のカタール・ワールドカップではベスト16の成績を残した。来年ある北中米ワールドカップで2期目の指揮を執る。